業務用製品修理工(冷凍、冷蔵機)で独立、気になる収入

うぃっ、千葉で独立、起業している しろゆ です。

ここでは業務用冷凍機、冷蔵機修理業者の独立、起業についてお話していきます。

 

 

目次

・業務用製品修理業者のお仕事とは

・業務用製品修理業者のお給料

・業務用製品修理業者の流れ、メリット・デメリット

 

業務用製品修理業者のお仕事とは

 

業務用製品の修理業者のお仕事についてお話いたします。

ここでは主に冷蔵庫、冷凍機関連の修理についてです。

 

基本的にこのお仕事は飲食店に赴く仕事です。

飲食店に置いてある業務用の冷蔵庫、冷凍機が修理対象で、

定期メンテナンス、あるいはスポット修理対応をする仕事なのですが、、、

 

なにせ飲食店の心臓とも呼べる食品を管理している冷蔵、冷凍機が故障したら致命傷です。

家電製品修理のように

壊れた→電話→後日訪問→故障診断→また後日訪問→修理完了

みたいな悠長なことやってられません。下手すれば営業出来ない上に食品全滅です。

 

なので

壊れた→電話→当日訪問・修理完了

が基本の流れです。

 

業務用商品の修理・メンテナンスというのはこの流れが基本です。

特に業務の主幹となる機械のメンテナンスは特に、です。

 

修理の専門知識は非常に高く、部品交換してハイ終わりのチェンジニアとは訳が違います。

中でもガス回路修理はひときわ難しく、正しくガス冷媒・冷凍サイクルについて理解してないといけません。

またコンプレッサー等の交換には溶接技術も用いるためガス溶接の資格も必要です。

※(ガス溶接資格は講習にて簡単に取得できますので敷居は低いです)

 

この仕事をするには、基本的にどこか大手業務用冷機メーカーのメンテナンス下請会社に入る必要があります。

元々知識・技術があれば業務委託・請負として仕事を受注出来ますが、

未経験の方でしたら社員として入社し、経験を積んでから同じ会社で委託業へ切り替えなど、

方法はいくらでもあります。

 

独立・開業支援している企業であれば、こういっ自分の会社から独立してくれた者に

バンバン仕事を流してくれたりするので、アリアリです。

 

重要なのはその冷機会社がどれだけ仕事を受注しているのか、です。

よく調べて入社しましょう。

 

 

 

業務用製品修理業者のお給料・月収・収入

 

お給料 ★★★★~

閑散期 1~3月 50万前後

繁忙期 6~9月 80~150万

 

簡易修理 ~5000円

一般修理 5000~10000円

難修理(ガス回路系統) 3万~20万

入替案件  案件によるが、高額。

 

関連性の高い職種

・エアコンクリーニング

・エアコン取付

・オフィスクリーニング

 

業態:業務委託、請負、社員

 

経費:ひたすらガソリン代。

 

 

業務用製品修理業者の流れ、メリット・デメリット

 

先に述べたように、まず冷機会社への入社にて技術知識の確率、そして請負という形で独立がベストです。

恐らくですが、この技術・知識をきっちりと自分のものとすれば一生生きていけると思います。

 

やや長くなりますが理由として…

ハウスクリーニングやエアコン取り付け等の個人・個宅がお客様のお仕事と比べて

業務用の仕事は名前のとおり当たり前ですが、店舗・法人がメインになります。

 

お客様であるターゲット層が個人・個宅と比べると圧倒的に少なく、

言ってしまえば清掃と違いトラブルによって稼ぐ仕事です。

「うぃっ、今日も壊れてますかー✩?」

という営業は不可能、つまり「受け」の姿勢です。

 

それなのに必要な技術と知識はかなり高いです。

これはデメリットではありません。

何が言いたいか、つまり

ライバルが少ないという事です。

 

無闇やたらと増え続ける清掃・取付等の請負・委託・代理店・FC(フランチャイズ)と比べ

価格破壊に巻き込まれる要素が少ないということ。

 

しかも、清掃や取り付けは頑張れば自分で出来ます。やってる人もいます。

独学でできるレベルなのです。

しかしこの業務用冷凍・冷蔵庫相手だと…独学というのはなかなか…

百歩譲って理解できたところで、修理・メンテナンスするための保守契約は我々個人では取次ぎにくいものがある。

それが出来たとしてもメーカーから修理用パーツの取り寄せが困難。

メーカーからのパーツ取り寄せは口座店と呼ばれる、いわばメーカーにとってのお得意先にならなければ取寄せ不可のケースもあります。

 

壁が沢山あるお陰で、乗り越えた先は非常に明るい未来があることでしょう。

日本を支える業務用冷凍・冷蔵メーカーは一般家電と比べ少ないですが、

5大メーカーで支えられており、その多くが請負業者に頼り、彼らは日々修理で回っております。

 

僕の知る地元のメーカー下請け修理工の皆様は、

年収1000~1500万円はザラです。

 

その道で稼ぎ続けたベテランさんの一人は、社長とウマが合わず辞めてしまいましたが…

その後別メーカーの下請けに入り、今では月収100~300万です。恐ろしい。

技術って素晴らしい…。

 

そんなこのお仕事ですが、一つだけ大きなデメリットがあります。

 

それは過酷だということ。

僕が彼らに最初に思った印象は「傭兵」でした。

朝早くから夜まで走り続け、鴨川…館山…木更津…房総一周などなど。

当番の日は寝れないことも。何故なら真夜中に電話が鳴れば即出発しなければならないからです。

お陰で深夜割増もあるので売上は上がりますが、身体的には非常にキツイの一言。

 

車の消耗も激しく、エリアにもよりますが場合によっては年間7万キロ。

月6000キロ弱です。乗らない人は1年分の走行距離に匹敵するのではないでしょうか。

 

 

しかい、ここの会社様のお陰で飲食店のエアコンクリーニングや、事務所のエアコン取付などの仕事に発展するため

個人的にお付き合いもさせて頂いてます。

 

逆に僕のお客様で飲食店を営んでる方が困っていた時は、お話聞いてもらったりもしてます。

法人と付き合いのある会社様と繋がりがあると、とても豊かになれます。

 

誰かと関係性が築けるという点でも、このビジネスは人生の強みになると思います。

 

興味があれば、ぜひチャレンジを。

 

関連する職種

・エアコンクリーニング

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